アップデート情報

【撮影プログラム】現場に合わせた作業者タイプとアップロード速度制限機能のアップデート

2025-12-12

リアルパッキング撮影プログラム v3.6.0がリリースされました。

今回のアップデートでは、様々な物流現場の作業フローに対応する2つの新しい作業者タイプと、ネットワーク環境に応じたアップロード速度制限機能が追加されました。既存のプロセスを維持しながらリアルパッキングを活用する方法をご紹介します。

💬 現場の声から生まれた新しい作業者タイプ

今回の新しい作業者タイプは、お客様の現場から寄せられた実際の声をもとに開発されました。

例えば、ライン作業を行う物流センターでは、ピッキング・検品・梱包をそれぞれ別の作業者が担当し、送り状は最後の作業者が1回だけスキャンするというプロセスを採用していました。このような現場から「既存のプロセスはそのままに、リアルパッキングの映像記録を自動で残したい」というご要望がありました。

また別のお客様では、一人が注文内容を口頭で読み上げ、他の作業者がそれを聞いて梱包するという作業方式でした。課題は、誤配送や入れ忘れが発生しても、どの段階でミスが起きたのか特定が難しいという点でした。

このように現場ごとに異なる作業方式に対応するため、終了マッピング連続型と注文検品連続型が誕生しました。

📸 スキャン1回で映像保存と次の撮影を自動化:終了マッピング連続型

終了マッピング連続型は、撮影終了時にスキャンしたバーコードを基準に映像を保存し、その後自動的に次の撮影を開始する方式です。従来の撮影開始・終了のフローはそのまま維持され、スキャン1回で前の撮影を保存し、次の撮影を準備します。

ライン作業では、最終梱包者が送り状をスキャンすると、その注文の映像記録が自動で保存され、次の撮影がすぐに始まります。作業者は送り状をスキャンするだけで、撮影の開始や終了を意識する必要がありません。既存の出荷プロセスを維持しながら映像記録を残すことができます。

一人の作業者がピッキングから梱包、封函まで一貫して行う場合は、従来の一般型、終了マッピング型、連続型をご利用ください。複数名で分業するライン作業のように、各工程ごとに撮影コードを付与しにくい環境では、終了マッピング連続型が適しています。

設定方法:

1. Web管理画面にログイン

2. メンバー管理メニューへ移動

3. 該当作業者の撮影タイプで「終了マッピング連続型」を選択

4. 作業者は撮影プログラムからログアウト後、再ログインで適用

📋 画面で注文情報を確認しながら検品:注文検品連続型

注文検品連続型は、バーコードをスキャンすると撮影プログラムの画面に注文情報が表示される方式です。作業者は画面に表示された注文内容を見ながら商品を確認し、梱包を行います。次のバーコードをスキャンすると、前の注文の検品が自動的に完了し、次の注文情報が表示されて新しい撮影が開始されます。

実際に、物流ラインに大型テレビを設置し、複数の作業者が一緒に画面を見ながら作業する現場で活用されています。以前は管理者が注文の品目を口頭で読み上げ、梱包作業者が耳で聞いて製品を入れる方式でした。現在は検品画面に注文情報が表示されるため、梱包作業者も自分の目で確認しながら正確な製品を入れることができます。

口頭で読み上げる担当者がいなくても注文データを直接確認しながら作業できるため、ヒューマンエラーの削減と人件費の軽減が可能です。スキャン作業も最小限に抑えられ、作業効率を維持しながら正確性を高めることができます。

設定方法:

1. Web管理画面にログイン

2. メンバー管理メニューへ移動

3. 該当作業者の撮影タイプで「注文検品連続型」を選択

4. 作業者は撮影プログラムからログアウト後、再ログインで適用

⚡ ネットワーク環境に合わせて調整できるアップロード速度制限機能

インターネット速度が遅い現場のために、リアルパッキングの映像アップロード速度制限機能が追加されました。WMSや送り状出力システムなど、複数のプログラムを同時に使用する環境でも安定した運用ができるよう、ネットワーク帯域幅を調整できます。

アップロード速度制限機能では、倍速選択オプションを提供しています。例えば2倍速を選択すると、10秒の映像を5秒でアップロードする速度に設定されます。また、MB/sまたはMbps単位で直接数値を入力できる機能も備えており、現場のネットワーク環境に合わせて細かく調整することが可能です。

設定方法:

1. 撮影プログラムにログイン

2. 設定メニューへ移動

3. アップロード速度制限オプションで希望する倍速または直接入力値を選択

🛠️ 機能改善およびマイナーアップデート

メモリ安定性の改善:長時間撮影プログラムを使用しても安定して動作するよう、メモリ管理方式を改善しました。

✅ ファイル保存の安定性向上:映像ファイルの保存・処理過程で発生しうるエラーを軽減し、安定性を向上させました。

✅ ネットワークエラー対応の改善:ネットワーク問題発生時のリトライ方式を改善し、より安定したアップロードが可能になりました。

✅ ファイル単位のエラー処理追加: 個別ファイルでエラーが発生しても、他のファイルのアップロードに影響を与えないよう改善しました。


📌 今回のアップデート機能は、リアルパッキング撮影プログラム バージョン3をご利用のお客様のうち、v3.6.0へのアップデートを選択された場合にのみ提供されます。

現場のプロセスに合った撮影方式をお探しでしたら新しい作業者タイプを、ネットワーク環境の管理が必要でしたらアップロード速度制限機能をご確認ください。

今後もリアルパッキングは、現場の声をもとにより実用的な機能を提供してまいります。

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